自己愛性人格障害と暴力
自己愛性人格障害と暴力について
自己愛性人格障害は、ありのままの自分を愛せずに「優越的で素晴らしく特別で偉大な存在でなければならない」と思いこむ人格障害で、男性が5〜7割と多くなっています。そんな中で気まぐれと思われる部分もあり、機嫌が良ければおしゃべりと思われるように、ベラベラと調子の良い話をしてふるまいます。
機嫌が悪いと、自分の気に入らない些細な事でもヒステリックになり怒鳴り声を上げます。おとなしい時には使わないような言葉で怒鳴ったり、見当はずれな説教などをします。ときにして、共感性の乏しさや搾取的な態度から、虐待に手を染めていく傾向にあります。
支配的欲求の満足について
自己愛性人格障害者については、「支配的欲求の満足」を持っています。ひどく危険で病んだ自己愛を表しています。弱者に対して行うというのは大きな特徴です。
セクハラや家庭内暴力の加害者の中には、自己愛性人格障害の方がたくさんいます。その暴力をふるう行為の理由としては、他者を心の持った同じ人間としてではなく、物としての見方が強い為に服従させることを目的として暴力をふるいます。
この暴力をふるう事により、自己の優越性への欲求を、不正に満足させるというものです。
これが支配的欲求で、自分の都合が何よりも優先されるので、セクハラやDVが多いのも、「自分は偉く、自分のする事はどんなことでも特別に許される。」という思い込みがあるというのも特徴です。
自己愛性人格障害を患う夫と暮らす妻や子どもに与える深刻な影響としては、家庭内暴力による身体的暴力や、殴られた、蹴られた傷などは周囲にもわかりやすいものです。どちらかというと、自己愛性人格障害者を患う夫のほとんどは、精神的な暴力とも言われているため周囲にわからいにくく、理解を得られないというケースもあります。
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