軽度の自己愛性人格障害
自己愛性人格障害の中には重度・軽度の症状という物があるのでしょうか。ここでグレン=ギャバード博士が提唱している「無関心型」と「敏感型」という分類を紹介します。
軽度の自己愛性人格障害とは
自己愛性人格障害の重度・軽度の判断は、どれだけ自己を過大評価しているか、ではなく、グレン・ギャバード博士が提唱している「無関心型」と「敏感型」のどちらの傾向が強いかで判断をする事が出来ます。
「無関心型」は以下の様な特徴があります。
- 他人の反応に気がつかない(無頓着)。
- 傲慢で攻撃的である。
- 自分の事に夢中である(自己陶酔)。
- 注目の的であろうとする。
- (電話機で現すと)「送話器」はあるが「受話器」が無い。
- 見かけ上は他人によって傷付けられたと感じる事に鈍感である。
「敏感型」は以下の様な特徴があります。
- 他人の反応に敏感である。
- 抑制的、内気、表に立とうとしない。
- 自分よりも他人に注意を向ける。
- 注目される事を避ける。
- 自分に対する侮辱や批判の証拠が無いか、他人の話に耳を傾ける。
- 容易に傷付けられたと感じる。羞恥や屈辱を感じやすい。
「無関心型」と「敏感型」は全く逆の特徴を持っていますが、どちらも根底には「ありのままの自分自身を受け入れることができない」と
いう同じ問題点を抱えている為、両方とも自己愛性人格障害の症状です。
もし自己愛性人格障害に重度・軽度の判断を付けるとすれば、無関心型が重度、敏感型が軽度の自己愛性人格障害であると言えます。
軽度の自己愛性人格障害の治療
軽度であっても、根底にある問題点である「ありのままの自分自身を受け入れることができない」という問題を解決する事が治療に繋がります。その為、通常の自己愛性人格障害と同様にカウンセリングを行い、等身大の自分を受け入れるという事が出来るように導く必要があります。
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