老人の自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害というのは、「健康な人間関係を築いていけない障害」という表現をされます。
社会的に成功している人が、このような障害を抱えているケースもあります。自己愛性人格障害とは、他社に共感できないために周囲との摩擦を起こしやすくなるパーソナリティ障害と言われています。いわゆる“人とぶつかる人”の事を言います。
本人も当然、不満を抱えているのですが、周囲の人にも相当なストレスを与える存在になります。当然、社会の中で生きていくという事は“相手の立場に立って、理解し思いやる事”というのが基本ですが、自己愛性人格障害の人は相手の気持ちを考えないために、人間関係は上手くいかなくなります。
老人の自己愛性人格障害について
老人の自己愛性人格障害の場合は、比較的新しく精神分析の臨床から生まれたものになります。診断基準を厳密に当てはめることは難しく、他の精神疾患との区別や併発といった事があります。
じつは“嘘つき”と思っていたら自己愛性人格障害であったという例もあります。周囲の人と認知や記憶が違っていたり、話が毎回変わっていたり信頼性に欠けると感じる人が身近にいたりという事があると思います。
“嘘つき”という言葉で片づけられてしまう場合や、「老人だからボケてきてるんでしょ。」とないがしろにされるケースもあるのではないでしょうか。老人であっても、老人になる前からそのようなケースがあったはずです。多くは“嘘つき”呼ばわりされていましたが、実は精神疾患の1つであったという事もあります。
“嘘”ではなく“妄想を事実と思い込んでしまう”というのが特徴です。そのために、本人は虚偽をしているわけではなく、事実だという認識です。当然、悪意があるわけもなく、話も自然に行っているために信じてしまいます。
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