自己愛性人格障害の人は冷酷か
自己愛性人格障害の人というのは、基本的には自分のことしか考えていません。これが病気でなければ、かなり自己中心的でわがままな人だと分類されるでしょう。
その自己愛性人格障害の人の性格を表せる言葉の1つに、「冷酷」というものがあります。自己愛性人格障害の人が冷酷とは、どういうことなのでしょうか。
基本的には外面が良い
自己愛性人格障害の人は、外面がよく、第一印象が良いという人が多い傾向にあります。これは、自分を良く見せようという心理によるもので、人から評価されるためには、フレンドリーにも振る舞えます。
愛想が良く、いつも機嫌が良いように見えるような人もいて、「冷酷」という言葉とは縁遠いように見える人もいます。
しかしそれは外面の話ですし、相手のことを敵認定していない間のことで、一度敵認定されてしまうと、態度が豹変してしまいます。
自己愛性人格障害の人は他人には冷酷
自己愛性人格障害の人が守りたい対象は、基本的には自分だけです。完璧な自分を確立するためには、他人からの評価も必要なので、他人にも優しくできますが、それは他人からの賞賛を受けたりするためのものです。
そんな自己愛性人格障害の人も、自分を攻撃する人、自分の批判をする人、自分を賞賛してくれない人には、どこまでも冷酷になれます。そういった人たちは、特別な存在である自分にとっては、無価値で必要のない人間だからです。
そういった冷酷さは他人だけではなく、両親や自分の子供にまで発揮されます。血縁者であっても、全く関係なく、自己愛を満たしてくれない相手は必要がないようです。また、自分の支配下にある相手には、基本的に何をしてもいいと思っています。
自己愛性人格障害とは、そこまでのレベルで、自己愛が膨らみすぎた精神疾患なのです。
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