自己愛性人格障害のタイプ
自己愛性人格障害のタイプは、「■軽度の自己愛性人格障害」で紹介したグレン=ギャバード博士が提唱している「無関心型」と「敏感型」とは別の2つのタイプがあります。
自己愛性人格障害のタイプ:無自覚タイプ
自己愛性人格障害のタイプには「無自覚」タイプがあります。
これは無自覚に自分が中心に世界が廻っていると思うような、まさに「自己中心」の塊です。幼少時から母親に過保護に育てられた事によって引き起こされる自己愛性人格障害のタイプです。
愛情を多く注がれすぎた為、「自分は特別な人間なのだ」と思い込んでしまっています。その為、「厚顔無恥」「自己顕示欲の塊」「誇大妄想」が最も現れるタイプです。
自己愛性人格障害のタイプ:過剰警戒タイプ
「無自覚」タイプとは逆に、幼少時に母親からあまり愛情を受けず、褒められずに育った場合「自分は本当はもっと凄い力を持っているのだ」と空想して、傷付いた自尊心を補おうとするタイプの事を「過剰警戒」タイプと呼びます。
傷付き易く、過敏性が強く、密かな自己愛を持っています。グレン・ギャバード博士が提唱している「敏感型」と似ています。
「無自覚」タイプも「過剰警戒」タイプも、共通しているのは「自分は特別な存在である」と思い込んでいる点です。
誇大妄想による自己愛性人格障害のタイプ
また、「誇大妄想」を持っている人には以下の2つのタイプがあります。
自分は素晴らしいと思い込むタイプ
自分は素晴らしい人間の為、特別な人間と思い込んでいます。
あなたは素晴らしいと思い込むタイプ
素晴らしい人に奉仕したり、献身的な愛情を注いでいる自分は素晴らしい人間であると思い込んでいます。アイドル等の熱狂的なファンはこのタイプに当てはまります。
全てのタイプに共通して言える事
以上4種類のタイプを紹介しましたが、どのタイプも全て「ありのままの自分が愛せない」という特徴を持っています。自分は特別な存在であり、常に輝きに満ちた存在でなければいけないと思い込んでしまっています。しかし、その自分はありのままの自分では無い為、現実的な裏付けがありません。
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