自己愛性人格障害の人は謝らない?
自己愛性人格障害の人は、自分が何かミスを犯したとしても謝りません。何故でしょうか。
自己愛性人格障害の人が謝らない理由
自己愛性人格障害の人には以下の様な特徴・症状があります。
- 素直に謝る事が出来ない。
- 自分が間違っているという発想が出来ない。
- 自分が触れて欲しくない話題になると、話を逸らす。
自己愛性人格障害の人にとって「謝る」という行為は、「自分の否定」に当てはまります。これは夜も眠れなくなるほどの恐怖を感じる行為です。
自己愛性人格障害の人は、「他者に対して悪い事をして申し訳ない」、では無く、謝罪する事で「自分の中での自分の地位が落ちてしまう」という事を考えます。
その為、ミスを犯した場合などは以下の様な行動を取ります。
- 自分が不利な状況になったら逃げ出す、もしくは他人のせいにする。
- 自分が考えていた通りに物事が動かない場合、周囲の人の責任にする。
- 自分が窮地に立たされているのは、相手に理解力が無いせいだと思い込む。
- 自分のプライドを守る為に、他者を侮辱する。
- 理解不能な言い訳をする。
また、以下の様に被害妄想を抱いてしまう場合もあります。
- 自分が嫉妬されていると思い込む。
- 自分だけが不当な立場に置かれて居ると思い込む。
- 自分の能力に他者が嫉妬したせいでミスを起こすように仕向けられた。
しかし、自己愛性人格障害の人が謝る事が出来る場合が一つだけあります。それは周囲が「悪いのは相手(他者)の方」だと分かっている状況です。その状況で謝れば、周囲から「よく我慢したな、偉いな」と褒められるからです。
明らかに自己愛性人格障害の人が悪いのに謝らない場合は、カウンセリングを受けて対応をするしかありません。周囲の人が問い詰めて無理矢理謝らせたとしても、「自分は悪くないのに」としか思えないからです。
カウンセリングを受けて、「謝る」という行為をしても自分の中での地位が落ちる事は無いという事と、自分がミスを犯した場合にどうす
るべきかを理解させる必要があります。
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