助けを求めて拒否されたので、もう世の中を信用できなくなった
ペテロ、36、男、自営業
自己愛性人格障害には、(1)自分は偉大な人間であり大切に扱われるべきだとの妄想が定着してしまった「自己肯定感が高い人」と、(2)現在の自分を愛せずに周囲に対して卑屈になりがちな「自己評価が低い人」の2類型が挙げられます。
私はどうにも(1)の「自己肯定感が高い人」が苦手。昔は自己主張の激しい人と思って対抗もしましたが、今や適当にやりすごす方法を探してばかりです。
それもそのはず、かくいう私自身が、(2)の「自己評価が低い人」の自己愛性人格障害に該当しているのではと指摘されたことがありました。自分と周りの人々を信頼することができず、周りに働きかけることをためらいがちになるのだそうです。
例えば私は、7年来の鬱病がひどくなったので、精神科の診断書を添えて休職を願い出たことがありました。しかし人手不足を理由に「病気休職期間中に出勤しなさい」と命じられたのです。「休職中の者を働かせるわけにはいかないが、給与を払わなければ働かせていることにならないから問題ない」との見解でした。ここで自己愛性人格障害が加わって、世界を信用できなくなったのです。拒否されれば更に周りとの信頼関係を失いますから、閉鎖的になり、ますます自信をなくしていきます。精神的に引きこもりがちな性格となってしまうと、悪循環から抜け出すのも難しいことでしょう。
治療方法やカウンセリングを試しましたが、効果は見られず信頼できません。すぐに効果が表れないとは知っているものの、6ヵ月間通い続けても効果も展望もまるで見えないので、治療には懐疑的になってしまいました。
「無給で働かされる」よりは良いだろうと思い、仕事を辞めました。貯金はあるものの、今は収入に困る生活です。治療に費やすお金ももうなく、今後の生活の展望も見えません。もう他人事と思って「このまま死んだって構わない」くらいに開き直ろうと努めています。
自己愛性人格障害の治療には、「自己肯定感を高める」ことを目的とする心理カウンセリングがあるそうです。カウンセラーを信頼できるならば、あまり気負わず、「そこにいるだけで、本当の人間の価値がある」と認める段階に達せられれば一応の成功らしいので、そこを目指すことを目標にすげれば良いでしょう。
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