自己愛性人格障害が求める母性
自己愛性人格障害は育った環境が影響して発生してしまう障害だということは、すでにご存知でしょう。彼らは、愛情に飢えています。
育った環境のパターンはさまざまですが、愛情に飢えているということは共通しています。そして、特に母性を求めているのです。
自己愛性人格障害の人は真の母性に飢えている
自己愛性人格障害は、家庭環境が原因であると言われています。自己愛性人格障害の方というのは、子どもの頃、親の無条件の愛情を十分に受け取れなかった人たちに発生してしまう障害で、その多くは、親が望むような自分でなければ愛してもらえない、つまり条件付きでないと愛してもらえないという状況下で育ってきています。
また、ネグレクトなどで全く構ってもらえなかったという方も、自己愛性人格障害になりやすいでしょう。度の過ぎた過保護も、愛ではなく束縛になってしまい、自己愛性人格障害を生み出しかねません。
つまり、自己愛性人格障害とは本当の意味での母性的な愛を得ることができずに育ってしまった方に起こりやすい障害なのです。そのため、無意識に自分の全てを受け入れて欲しい、愛して欲しい、とある意味母親のような愛を周囲に求めてしまうのです。
自己愛性人格障害の人が子供を育てるとき
前述のように、自己愛性人格障害の方は、本当の意味での愛情に飢えています。そして、それを体感していませんから、それがどういったものか学習できていません。
ですから、自己愛性人格障害は自分の子供に対して、正しい母性を発揮することが大変困難です。また、子供が大きくなった時に、自分より優れていると感じる部分を見つけると、攻撃対象にしてしまうこともあります。子供が2人以上いるなら、どちらかをえこひいきして、どちらかを攻撃対象にするということもあるでしょう。
こういった環境下では、子供は母性を感じることができません。自己愛性人格障害の方の子供が必ず自己愛性人格障害になるというわけではありませんが、他の精神的な障害や疾患を抱えてしまう可能性は通常よりも高いでしょう。
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