自己愛性人格障害の人はスケープゴートを作る

スケープゴートとは「身代わり」や「生贄」の山羊という意味を持ち、人の場合は集団内の不平不満を逸らす為に罪や責任を被せられる人の事を指します。自己愛性人格障害の人はスケープゴートを作り、面倒な事や責任を押し付け、憂さ晴らしをする為や自分を優位な立場にする為に利用します。それはモラルハラスメント（モラハラ）に値します。

スケープゴートに罪悪感を植え付ける

自己愛性人格障害の人は職場や家庭でスケープゴートを作ります。

スケープゴートを自分の思い通りに操り、自分が不利な状況になるとスケープゴートを悪人にして責任を押し付けます。

自己愛性人格障害の人はスケープゴートに対して始めは優しく親切に接し、良い印象を与えます。気分が良い時も優しく振舞います。

その為、スケープゴートは自己愛性人格障害の人が不満をぶつけて来た時があれば「たまたま機嫌が良くなかっただけだ」「自分に問題があったから怒らせてしまった」と自己暗示をかけてしまいます。

その後、自己愛性人格障害の人はスケープゴート以外の人には愛想良く振る舞い、良い人である様に見せますが、スケープゴートに対してだけ暴言を吐きます。

それによってスケープゴートは「自分に問題がある」という自己暗示をより強くかけ、酷く罪悪感を抱いてしまいます。

そうなると自己愛性人格障害の思うがままに操られてしまいます。

嫌な事があれば暴言を吐かれ、優越感を得る為に褒める事を強要され、些細な失敗をすれば罵倒され、面倒な事や責任を押し付けられ、良い成果を奪い取られてしまいますが、スケープゴートは自分が悪いと思い込んでしまいます。

スケープゴートにされない為に

スケープゴートにされないようにする為には、自分の事を理解して相談に乗ってくれる味方を多く作る必要があります。自分一人で問題を解決出来る人はスケープゴートとして選ばれません。

スケープゴートに選ばれる人は自己愛性人格障害の人から弱いと思われている人なので、出来るだけ多くの味方を作り、もし自己嫌悪に陥った場合は味方に相談して自信を持つ事が大切です。

スケープゴートにされたら、自分の行動・それに対する自己愛性人格障害の人の反応や行動・周囲の反応を冷静に考え、無闇に自分を責めずに、現状を見直す必要があります。

職場でスケープゴートにされてしまった場合は、自己愛性人格障害の人よりも上の立場の人に「モラハラを受けている」と訴える事も重要です。
スケープゴートから抜け出す事によって復讐されても対抗出来る様に、味方から知恵を得ておき、場合によっては力を貸してもらえる様にしておきましょう。

自己愛性人格障害の人はスケープゴートを作る