自己愛性人格障害の人に取り巻きがいる場合
自己愛性人格障害の人は、自分がコントロール出来る人間を側に置きたがります。他者とは対等な関係を築く事が出来ない人が多く、友達と言える人を持っている人は少ないです。
その代わりに、常に自分にとってイエスマンとなる取り巻きを作る場合があります。
自己愛性人格障害の人の取り巻き
自己愛性人格障害の人は、「自分にとって好都合の居場所」を作りますが、もし自分に不利な状況になった場合はその場から逃げてしまいます。その為、自分にとって都合良くコントロール出来る人間を集めて取り巻きとし、居場所を作る人が居ます。その取り巻きの中には「■自己愛性人格障害のタイプ」で紹介した「あなたは素晴らしいと思い込むタイプ」の自己愛性人格障害の人も混ざっている可能性があります。
中心人物が素晴らしい人間だと思い込み、その人の取り巻きになって献身的に尽くしている自分も素晴らしい人間であると錯覚しています。
また、その他の取り巻きは、自己愛性人格障害の人を利用しようと考えていたり、自分が楽な位置にいる事が出来る為に、取り巻きになっている人の場合が多いです。
中心人物となった自己愛性人格障害の人は取り巻きに忠誠心を持ってもらうために、取り巻きのニーズ(金銭を渡したり、仕事を与えたり、等)に答えます。その代わりに完全なる献身を求めます。それは学校生活でも職場での生活でも同様です。
何故取り巻きを作るのか
自己愛性人格障害の人は自分がコントロールできる人間を周囲に置かなければ不安になります。一見楽しそうに見えますが、臨機応変に友人と遊ぶ事が出来ない哀れな存在とも言えます。
また、自己愛性人格障害の人が身近に置く人間は、コントロールが出来る上に「自分の自尊心を満たしてくれる人」と「いつでも貶める事が出来る人」の2種類しか居ません。本来であれば、対等に話し合える人が側にいるべきですが、自分が批判される事を避ける為に取り巻きで自分の周りを固めてしまいます。
自己愛性人格障害の人にとって、本当に必要な人というのは、ありのままの空虚な自分と一緒に居てくれて、心を平穏に保ってくれる人なのです。
しかし、カウンセリング等で自分自身について見直さなければ、ずっと自分にとって都合の良い取り巻きに囲まれたまま、「お山の大将」の様な状態になってしまいます。
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