操作型の自己愛性人格障害

自己愛性人格障害にも色々なタイプがあるため、全ての特徴が全ての自己愛性人格障害の方々にあてはまるというわけではありません。

その性質の現れ方は人それぞれですが、心理学者のバーステンによると、このタイプは４つに分けられます。ここでは、その４つのタイプの中の１つである「操作型」についてご説明していきます。

操作型の自己愛性人格障害とは

まずは、前述の４つのタイプ全ての呼称だけご紹介しておきます。

自己愛性人格障害の４つのタイプとは、「操作型」「妄想型」「男根型」「渇望型」で、特徴は、言葉通りです。男根型だけはわかりづらいかもしれませんが、精力的で傲慢であるとだけ覚えておきましょう。

ここでご紹介する操作型は、読んで字のごとく、周囲を操作したがるタイプの自己愛性人格障害を指します。

他人の行動や感情まで、自分の思い通りになるようにしようとするタイプです。人が思い通りにならないと、なんとしても思い通りにしようと執着することもあります。

操作型の具体的な行動例

操作型の自己愛性人格障害の方は、例えば裏から手を回して、ターゲットに関する悪い噂を流したり、陥れるようなことをしたりということをします。

こういう解りやすい悪巧みをするタイプは、いずれは周囲にバレますから、大きな問題ではないかもしれません。

もっと厄介なのは、態度や言うことは優しく、思いやりがあるように見えるのに、優しい態度のまま自分の思う方向へ人の気持ちを操作しようとするタイプです。これだと、最初は良い人だと思ってしまいます。そして、気づいた時には自己愛性人格障害の方の支配下におかれていたりするのです。

相手が自己愛性人格障害であるかどうか判断できなくても、少しでも違和感を感じたら、その相手とは距離を置くということが、自分の生活や立場を守るためには重要です。

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