自己愛性人格障害と嫉妬
自己愛性人格障害の特徴の1つとして、非常に嫉妬深いというのが挙げられます。自分が特別な存在で優れていると思っているのなら、嫉妬をする必要はないのではないかと思うかもしれません。ですが、自己愛性人格障害の自信は脆いものということを忘れてはいけません。
ここでは、自己愛性人格障害の方の嫉妬深さについてご説明していきます。
何故自己愛性人格障害の人は嫉妬深いのか
自己愛性人格障害の方は、自分の理想の姿が本当の自分ではないということに、無意識だったとしても、気づいています。気づいているからこそ、自分が理想の自分でなければならないという強迫観念があるのです。
そんな自己愛性人格障害の方の周囲に、才能があったり、人に好かれていたり、成功している人がいると、自己愛性人格障害の方の嫉妬の対象になってしまいます。そういったステータスや能力は、自己愛性人格障害の方が喉から手が出るほど欲しているものだからです。
ですが、自己愛性人格障害の性質から、自己愛性人格障害の方が、そういったものを、特に人から好かれて慕われるという現象を手に入れることは困難でしょう。
また、たとえ自分がそういったものを手にしていたとしても、自分以外の誰かが同じものを持っていることは、耐え難いことなのです。
自己愛性人格障害の人が嫉妬にかられた時
自己愛性人格障害の方は、嫉妬を感じるとどういった行動に出るのでしょうか。まず、言えることは、彼らは自分が嫉妬をしているということは認めませんし、その現実から目を逸らします。嫉妬をするという事は、自分が負けていると認めることになってしまうからです。
ですが、嫉妬の対象について、悪口を言ったり、足を引っ張ったり、裏から手を回して陥れようとするような行動には出ます。
行動がエスカレートすると、周囲に気付かれ、誰からも相手にされなくなったりするのですが、それすらも嫉妬の対象が悪いということになっています。
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