自己愛性人格障害の有病率

自己愛性人格障害の有病率

自己愛性人格障害の有病率

人格障害は、数ある精神疾患の中では、うつ病などのように多くの人が罹ってしまうような病気ではありません。そのために、人格障害について知らないという人も一般的には多いのです。

 

人格障害の中では、比較的多い自己愛性人格障害ですが、その有病率はどのくらいなのでしょうか。

 

ここでは、自己愛性人格障害の有病率についてご説明していきます。

 

有病率とは

まずはじめに、有病率とはなにかをご説明しましょう。

 

有病率とは、簡単にいうと、ある単位の中でその病気に罹っている人が、どのくらいいるのかを比率で表したものです。基本的には、ある時点を決めて、その時点での有病率を計算するものです。

 

羅患率というものもありますが、これは、有病率とは違い、ある一時点でのその病気にかかっている人の割合ではなく、期間的な部分も考慮して計算されます。

 

自己愛性人格障害の有病率

自己愛性人格障害は、人格障害の中では比較的有病率の高いものの1つですが、その生涯有病率は、一般人口の1%未満と、比較的低めです。しかし、病院患者での有病率は2?16%なので、精神疾患の中では珍しいというわけではありません。

 

たとえば、うつ病の有病率は2.2%で、生涯有病率は6.5%とされています。つまり、うつ病は10?15人に1人はなったことのある病気ということなのですが、自己愛性人格障害では100人の中に自己愛性人格障害になったことがある人が、1人いるかいないかということです。

 

精神疾患の中では、なったことのある人が少ないというわけではありませんが、一般的な人口からすると、自己愛性人格障害になったことがある人は圧倒的に少ないため、この病気について知っているという人も少なくなっています。

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