自己愛性人格障害は反省するのか

自己愛性人格障害は、自分ではなかなか自覚できないことで知られています。例え、周囲がその可能性を指摘しても、本人はなかなか自分がそうだとは認めることができません。

それでは、自分が自己愛性人格障害であると自覚できた場合、その方は自分の行動について反省することはできるのでしょうか。

基本的に、自己愛性人格障害の方は反省という行動はあまりしない方が多いでしょう。症状がひどい方になると、一切反省なんてしないという方も珍しくありません。

例え常識的には間違ったことをしたとしたとしても、それは仕方なかったということになるのです。

自己愛性人格障害の方の世界に、自分が間違っているかもしれないという考えはないのです。ですから、自分の行動を省みるということもあまりありません。

例えば、自己愛性人格障害のために家族に暴力を振るってしまった場合も、自分ではなく、暴力を振るわせた相手が悪いということになっているのです。

とはいえ、自己愛性人格障害である方でも、反省したように見えることもあります。ですが、反省したように見えても、また同じことをするようになるケースが多いでしょう。

自己愛性人格障害の方は、その場を乗り切るために、反省したようなフリをすることもあります。誰かに危害を与えたのであれば、土下座して謝るようなこともすることもあるでしょう。

しかし、これは反省しているわけではないことが多いということを知っておきましょう。寧ろ、謝ったという事実を、後々武器にすることもあります。例えば、周囲の方々に自分がどれだけ謝ったのかというアピールをしたりということです。

つまり反省している態度すら、自分のメンツのためであり、本当に悪いと思っているわけではないのです。