自己愛性人格障害についてよくある誤解
自己愛性人格障害の性質を調べていくと、自己愛性人格障害についてあまり良く思うことができないのではないかと思います。
自己愛性人格障害の性質はしばしば問題になりやすいのですが、通常の方にはなかなか理解できない事もあるため、さまざまな誤解も生まれます。
ここでは、自己愛性人格障害に関するよくある誤解をご紹介していきます。
自己愛性人格障害は自分大好きではない
自己愛性人格障害は自分を特別だと思っているので、ナルシストで自己愛が強い、いわゆる「自分大好き」の状態だと思われがちです。
しかし、実際のところは、理想の自分が大好きなのであって、ありのままの自分は愛せないのが自己愛性人格障害なのです。
そういった歪んだ自己愛と、健康的なナルシストや自分大好き状態は異なります。自己愛性人格障害が問題になると、自分の事を愛する事はいけないことなのかと誤解してしまいそうですが、ありのままの自分を受け入れ、愛せることは素晴らしいことなのです。
自己愛性人格障害の人は嫌われ者とは限らない
自己愛性人格障害の性質を見ていくと、こんな人物は嫌われているに違いないと誤解してしまうのではないでしょうか。ところが、意外と自己愛性人格障害の方は社会では好かれている場合もあります。ただし、ボロを出すと信頼を失ってしまうのですが・・・
これは、何故かというと、自己愛性人格障害の方は、自分を良く見せるためなら人に親切にしたり、親身になったりということも可能で、しかも相手の立場によって態度を変えることもできます。寧ろ、そういう意味では計算高い部分もあります。
ですから、外ではとても信頼があり、好かれているのに、家庭内では暴君だということもあるのです。
自己愛性人格障害は治らないわけではない
自己愛性人格障害は、育った環境などから起こる後天的な障害です。ですから、適切な治療を行えば、自己愛性人格障害の状態から脱出することも可能です。
治らないと誤解されているとすれば、自己愛性人格障害は性格だと誤解されているか、若しくは自覚することが大変困難で、治療を行うことが難しいためでしょう。
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