自己愛性人格障害には成功者が多いのか

自己愛性人格障害の人が大規模な企業の経営者になったり、芸能界で有名になったりと、所謂「成功者」になる事は珍しくありません。それは自己愛性人格障害特有の思考・行動のおかげである場合があります。

自己愛性人格障害の人は自分自身に絶対的な自信を持つ為、それに惹かれて人が集まる場合があります。そして集まった人を従業員として会社を起こし、経営者となる人は少なくありません。

経営者となれば自分の考えに反抗する人間はすぐに切り捨てる事が出来る為、職場内は自分の取り巻きだけとなります。取り巻きはコントロールし易く、自分の思うがままに動かす事が出来ます。

ライバル会社がある場合は、その存在は自分にとって敵である為、どんな手段を使ってでも蹴落とそうとします。他人の気持ちを考える事が出来ない事が、逆に会社を発展させる為に役立ちます。

芸能界の場合は競争相手が多く、精神的な図太さが無ければ生き残る事が出来ません。

自己愛性人格障害の人は自分の為に他人を利用する事に何の躊躇いも無い為、あらゆる手段を使ってライバルを蹴落とし、自分が魅力的な人間である事をアピールして周囲から注目される様に行動します。

自分のファン（取り巻き）を増やす為に嘘を付く事に抵抗は無く、もし人気が出れば、もっと素晴らしい自分になる為に様々な活動を行います。その結果「スター」と呼ばれる成功者になる場合があります。

企業の経営者として成功する事も、芸能界でスターと呼ばれる存在になる事も、仕事について能力が無ければ成功する事は出来ませんが、仕事が出来れば誰でも成功する訳ではありません。

他人を自分の為に利用し、邪魔な存在を貶め、自分の魅力を周囲にアピールするという事を何の躊躇も無く出来る自己愛性人格障害の人は、成功者になれる可能性があると言えます。

しかし地道な努力は嫌う傾向にある為、それをサポートする人が必要となります。