自己愛性人格障害の年齢による影響
自己愛性人格障害は、学生の間ならまだあまり問題にならないでしょう。学生時代というのは、みなさん一時的に自意識過剰になったり、ちょっと自分を大きく見せようとしてしまうことが通常でもあるため、どの人が自己愛性人格障害なのか判断がつきにくいのです。
それでは、年齢によって自己愛性人格障害が問題になるということはあるのでしょうか。
ここでは、自己愛性人格障害と年齢の関係を考えていきましょう。
自己愛性人格障害はいつ発症するのか
自己愛性人格障害は、思春期・青年期に発症することが多いと考えられていますが、実際に発覚するのはもっと先の社会で責任を求められるような年齢になってからが多いでしょう。
自己愛性人格障害の主な原因は幼いころの家庭環境のため、小さな子供のころに発症するようなことはあまりありません。
年齢がどう自己愛性人格障害に影響するか
学生の間自己愛性人格障害があまり問題にならないのは、周囲もそれなりに未熟だからです。
ただし、この障害でない方々は、社会に出て生活をしていくうちに、人間的に成長していきます。ですが、自己愛性人格障害の方はあまり変わらないどころか、エスカレートする場合もあります。
20代前半までなら、まだまだ若いから・・・と許されることが多く、自尊心を傷つけられるようなことは少ないでしょう。ですが、年を重ねるにつれて、その年に見合った振る舞いを周囲から要求されることになります。30を超えるとやはり一般常識や場の空気を読むことは当たり前のように求められます。
この時に、自己愛性人格障害の方は、同年代の方々に比べると常識がなく、その性質が際立って見えて来るようになります。
年齢による影響はそれだけではありません。年をとるにつれ、身体的な能力や、学習力は衰えていきます。理想の中では常に若い自分であるのに、体が動かなかったり、前より覚えが悪くなっていると感じると、自己愛性人格障害の方は、深く傷つきます。
自分は特別ではないと気づくことになるかもしれません。そういうわけで、40を超えると自己愛性人格障害の方は減少するのですが、その代わりに他の精神的な疾患になってしまう可能性も高いのです。
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