自己愛性人格障害とニート問題
「ニート」という言葉はみなさんご存じでしょう。そしてこれが無職のことではなく、無職であり、就職をする気もないという人のことを指すというのも恐らくはご存じではないでしょうか。
ニート問題は以前からテレビなどのメディアでも取り上げられていますが、ニートの方には自己愛性人格障害の方が多いというのはご存じでしょうか。
ここでは、自己愛性人格障害とニートの関係についてご説明していきましょう。
何故人はニートになるのか
ニートとは前述のとおり就職活動をする気のない無職者のことです。こういったニートの方々の中には、引きこもりになって家から出ないという方も少なくありません。
ニートになる方というのは、どういったきっかけでニートになっているのでしょうか。
それには、多くの場合学校や職場での挫折感が関係しているでしょう。
学校や職場などで、なかなか思うように成功できなかったり、周りに認められなかったりして、それに苦痛を感じると、社会に出て働く気がなくなり、ニートになってしまうことがあります。
また、自分を周囲にバカにされたと感じた場合も、ニートや引きこもりになりやすいでしょう。
人と関わらなければ、そういったストレスを感じる必要はなくなるからです。
自己愛性人格障害とニート
前述のようなニートの方々のほとんどが、自己愛性人格障害である可能性があります。
例外があるとすれば、期間限定だと決めてニートをしている場合です。
何故ニートの方々に自己愛性人格障害の方が多いかというと、自己愛性人格障害の方は、自分は人よりも優れた存在であると信じているので、周囲に認められないと苦痛を感じてしまうのです。また、誰かに怒られることは誰しもショックなことですが、自己愛性人格障害の方の苦痛は通常の方の比ではありません。
そして、自己愛性人格障害の方は、こういった場合「自分を理解してくれない周り(=社会)が悪い」と考えてしまうのです。誰も自分を理解してくれない、または自分にふさわしい会社がないので、就職ができないといったような感じになります。
そういうわけで、ニートに陥りやすい方というのは、しばしば自己愛性人格障害だったりするのです。
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