自己愛性人格障害と母子家庭の影響

自己愛性人格障害と母子家庭の影響

自己愛性人格障害と母子家庭の影響

近年、母子家庭は珍しいものでは無くなりました。母子家庭の場合、母親がどの様に子供に接するかによって、何も問題無く成長する場合もあれば、自己愛性人格障害を患ってしまう場合もあります。

 

親としてはどの様に子供に対応するべきでしょうか。

 

自己愛性人格障害になってしまう可能性がある母子家庭

母子家庭になると、母親が生活費を稼ぐ為に仕事で家を空ける事が多くなってしまう為、子供は鍵っ子になってしまいます。その事で子供を不憫に感じる母親は過保護になってしまいがちです。

 

家で子供が母親に反抗したとしても、寂しい思いをさせているからこうなっていると母親が思い込んでしまい、咎める事が出来ず、母親は自分自身を責めてしまいがちです。

 

この様に母親から過保護に育てられると、子供は自分の事を「自分は特別な存在である」と考えてしまう様になり、自己愛性人格障害になってしまう可能性があります。

 

また逆に、母親が新しい恋人・夫を求める為に遊び歩き、子供を蔑ろにした場合でも、自己愛性人格障害を患ってしまう場合があります。

 

過保護と放置(ネグレクト)は相反する事ではありますが、子供にとってはどの状態でも自己アイデンティティの確立が上手く行かず、自分自身に誇大的な愛情を持つ事によって、自己が持つ不安定な心を支えようとして自己愛性人格障害になってしまいます。

 

子供を自己愛性人格障害から防ぐには

子育ては父親と母親が居て、親身になってくれる親族が近くに居る場合でも難しい事です。しかし幼少期の育て方によって、その後の子供の人格に大きく影響を及ぼす為、慎重に育てる必要があります。

 

まず親として行わなければいけない事は、子供がやってはいけない事をした場合は理由を言った上でしっかり叱る事と、子供が良い事をした場合は理由を言った上でしっかりと褒める事です。理由も言わずにただ叱ったり、褒めたりする事は良くない事です。

 

また、他人との関わり方についても親として指導するべきです。もし幼稚園等で他の子供を傷付ける様な事を起こした場合は、理由を聞いた上で叱り、本来ならばどの様に対応するべきかを指導する必要があります。

 

逆に幼稚園等で他の子供から傷付けられる事があれば、何故傷付けられたか、自分の子供に落ち度は無いかを確認した上で、傷付けた子供の親に対して抗議を行うか、自分の子供に落ち度があれば改善する様に指導する必要があります。

 

過保護も放置も、子供にとっては悪影響を及ぼします。しかし母子家庭の場合は子供の行動の全てを監視したり、全てにおいて適切な指導をしたりする事は中々難しいです。その為、信頼できる親族が近くに居れば、協力してもらう必要があるでしょう。

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