自己愛性人格障害の親への対処法について
自己愛性人格障害の親とその子どもの関係
自己愛性人格障害を抱える親を持つ子供は、親の暴力や自己中心的な言動、否定的な言葉遣い等を親から浴びせられ苦しんでいる事も少なくありません。また、小中学生にもなると友達の家に遊びに行くことや、部活動で他の子どもの両親と関わる機会も増えてきます。
そのようなことが増えてくると、自分の家と他所の家の親を比較し、「○○くんのお父さん(またはお母さん)は、子ども想いで優しいのに、どうして自分のお父さん(お母さん)はこんなにも意地悪をするのだろう?」と自分の家庭について考えるようになってきます。
「自分ができの悪い子だから?」「自分のことが嫌いなのではないか?」等と、両親からの愛情が上手く伝わらないと、子供は不安定な感情を抱き、物事に臆病になってしまったり、登校拒否になってしまったり、引きこもりになる可能性も高くなってしまいます。
家庭環境が子供の成長には大きく関わってきます。そのため、このような親に対しては対処が必要であり、また、子供に対してはケアが必要になることも少なくありません。
自己愛性人格障害の親への対処法
自己愛性人格障害の親を持つ子供は「何故、自分の親は…」と思うことが多々あるかもしれませんが、心理的距離を適切に取ることが大切です。大人になり、自分の自己主張ができるようになるとそのような対処法を学ぶことができるかもしれませんが、幼いうちは周囲の協力が必要です。万が一、精神的な虐待を受けていたら…万が一、身体的虐待を受けていたら…身近な大人が守ってあげないと、子供だけでは対処することは難しいでしょう。
今の時代、自分の意見を押し付ける親や、子供を適切な環境で育てられない親の事を「毒親」とも言います。このような毒親に育てられた子供は将来どのような人間になるのか、どのような人格が形成されるのか不安が残ります。子供の為にも、親戚や、学校関係者、医療福祉機関の連携が必要だと思います。
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