自己愛性人格障害の治療薬について
自己愛性人格障害を治療できる薬
自己愛性人格障害の治療には多くの場合精神療法がメインになりますが、それと同時に薬による治療も行われます。薬そのものに人格障害を治療するものではありませんが、不安や強迫性障害、うつ症状などを抑制するためには薬物療法は必要不可欠になります。
自己愛性人格障害の症状を抑えるために使われる薬は以下のものが多く使われています。
- 抗うつ薬…SSRI、SNRI、三環系抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌を調整することにより気分の安定を図ります。
- 抗不安薬…焦燥感やイライラ等の症状がある時に用いられる薬です。
- 抗精神病薬…自殺願望やリストカットなどの自傷行為がみられる場合やその可能性がある時に用いられる薬です。
- 睡眠薬…主に、不眠の症状が見られる場合に用いられます。
自己愛性人格障害者に対しての症状を緩和するための薬は上記の物が主になりますが、医師によっては漢方薬を積極的に取り入れた治療が行われることもあります。
薬による治療の有効性
自己愛性人格障害を治療は精神療法がメインで行われますが、この障害を抱える方は、精神的に脆いことが多く、治療の際に自己を受け入れることができないことや、自分の感情をコントロールすることが上手くできないことも少なくありません。
そのような場合、衝動的な行動を起こすことや鬱状態、またはハイ状態になってしまう方には薬を処方しコントロールすることもあります。
これまで、自己を見つめる機会がなかった方や、自分自身の本当の能力やありのままの自分について理解できるようになった時、混乱することもあるでしょう。プライドの高い方だからこそ、治療することによって傷つくこともあるでしょうが、長い人生、社会生活を有意義に過ごすためには必要なものなのです。
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