自己愛性人格障害を夫婦で治療

自己愛性人格障害を夫婦で治療

自己愛性人格障害を夫婦で治療

夫または妻が自己愛性人格障害の場合、夫婦間でトラブルを起こす事が良くあります。その際は夫婦揃ってカウンセリングを受ける「夫婦治療」という治療が行われる場合があります。

 

自己愛性人格障害の夫婦治療

夫婦の内のどちらかが自己愛性人格障害の場合、夫婦間で起こる問題は大きく3パターンに別ける事が出来ます。

 

お互いに相手が悪いと思い込んでいるパターン

トラブルが起こった際に原因と責任を相手に押し付け合い、自分は悪くないと主張し続けます。時には周囲の人間を巻き込み、迷惑をかける事があります。

 

共依存状態であるパターン

相手の世話を焼く、相手に世話を焼かれる、という共依存状態で、お互いに相手を自立させずに支配し合います。

 

夫婦間の問題から目を背けているパターン

子供が居る場合、子育ての事のみに集中し、夫婦間で起こっている問題からお互いに目を背けている状態です。子供が成人し、家を出て行くと夫婦間の問題が目の前に突きつけられる為、熟年離婚に発展する場合があります。

 

自己愛性人格障害は年齢を重ねる毎に症状が悪化していく為、夫婦間の問題をそのままにしておくと状況は悪化してしまいます。熟年離婚するケースも少なくありません。

 

その為、夫婦間の問題を再度見つめ直し、関係性を正常な状態にする為に、夫婦揃ってカウンセリングによる「夫婦治療」を行う事があります。

 

まず、お互いに相手が悪いと思い込んでいるパターンは、共同作業を何度も行わせる事によって夫婦同士協力し合って問題を解決出来る様に指導していきます。

 

共依存であるパターンは、お互いに固定化してしまった役割を見直し、共に自分の事は自分で出来る自立した人間になる様に話し合いを重ねて解決していきます。

 

夫婦間の問題から目を背けているパターンは、夫婦間で抱えている問題について話し合いをさせて、お互いの意見の食い違いを直視し、どの様に解決していくか考えさせます。

 

夫婦間の問題は子供に影響を及ぼします。自己愛性人格障害による問題の場合は、子供にとっては悪影響しか及ぼしません。その為、夫婦間のみの問題ではなく子供の事も考えて、早期に改善しなければいけません。

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