自己愛性人格障害の効果的な改善方法

自己愛性人格障害は、なかなか自分では自覚できないため、治療を始めることが困難で、そのため改善も難しいとされています。

しかし、治療さえ始まってしまえば、改善できないわけではありません。

それでは、自己愛性人格障害はどのように改善していくと効果的なのでしょうか。

自己愛性人格障害は自覚しづらい障害ではあるのですが、もし治療に本人が協力的、もしくは本人が自分で自己愛性人格障害に気づいた場合、改善していくことは十分可能です。

治療には精神療法と薬物療法があります。薬物療法は、自己愛性人格障害そのものを抑えるためではなく、治療を行なっていく上で発生する可能性のある、鬱や気分の落ち込みをサポートするために用いられます。

ですから、自己愛性人格障害の治療として効果的なのは、精神療法の方だということになります。

自己愛性人格障害の改善では、周囲のサポートもとても重要です。自己愛性人格障害の方は、責められることに対して耐性がなく、傷つきやすいため、周囲の方は治療中の自己愛性人格障害の方に直接怒ったり、批判をしたりということは控えなければなりません。

自己愛性人格障害の治療では、誇大化された自己像と、真実の自己像、どちらともと向き合う必要があり、精神的に不安定になりがちです。そういった時に、批判などをされると、もっと気分が落ち込んでしまいます。

とは言え、言いなりになる必要もありません。自己愛性人格障害の方の言いなりになってしまうと、自己愛性人格障害を悪化させてしまいますから、治療中は受け入れる必要のない要求は受け入れてはいけません。

自己愛性人格障害の方は、他人にひどい態度をとらないことから徐々に初めていくことになります。悪口や意地悪はやめましょう。

行動は習慣化することが可能ですから、自己愛性人格障害の特徴的な言動を意識的に徐々に抑えていけば、改善も難しいことではありません。