自己愛性人格障害が治った人はいるのか
自己愛性人格障害は、一般的には治療が非常に難しい精神疾患だとされています。それは、本人が自己愛性人格障害であることを自覚できないことが大多数で、そのために治療もうまく行えないことが関係しています。
それでは、自己愛性人格障害が治った人というのは存在しているのでしょうか。
自己愛性人格障害が治ったとはどういう状態か
まずはじめに、自己愛性人格障害が「治った」と言えるような状態とは、どのような状態かを考えてみましょう。
自己愛性人格障害の根本が、自分は素晴らしい人間だという誇大妄想でできているので、その誇大妄想=認知のゆがみが矯正されれば、無事「自己愛性人格障害が治った」と言えるでしょう。
発言に、自己自慢や自己正当化をするようなものが見受けられなくなった場合は、自己愛性人格障害が治ったと言ってもいいのではないでしょうか。自己を正当化するために、過去や自分のしたことを捻じ曲げたり、他人を陥れるようなことがなくなれば、治ったと言ってもいいでしょう。
自己愛性人格障害が治った人はいるのか
自己愛性人格障害が治ったという人が存在しているかどうかは定かではありませんが、比較的若いころに気づき、治療を進めることができれば、治る可能性もあるとされている以上、治った人というのは存在しているのでしょう。
ただし、本人も自覚していないかもしれません。なぜなら、医師の中には、自己愛性人格障害だと告げると治療が行えなくなることがあるため、それを告げずに治療を行うという人もどうやらいるらしいからです。
治った人がいるとすれば、それは軽度の自己愛性人格障害だったのだと推察されます。なぜなら、自己愛性人格障害の人は、完璧な自分が崩れることに耐えられないため、病気を認めることができないからです。
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