自己愛性人格障害の入院治療
自己愛性人格障害の治療は通院だけではなく、場合によっては病院へ入院して治療を受ける場合もあります。入院治療は自己愛性人格障害の症状を医師が把握する為に非常に有効的であります。
自己愛性人格障害の人が入院治療を受ける利点
自己愛性人格障害の人は医師やカウンセラーに嘘を付いたり、自分の思うがままに動かそうとしたり、通院治療だけでは分からない実態を隠
している場合があります。
入院治療を行うと、予め決められている規則が絶対となり、入院中はそれに従わなければなりません。そして数日間入院生活を続けていく内
に、医師や看護師との人間関係は自分の思い通りにならない事を自己愛性人格障害の患者は悟ります。
その状態で患者が一日をどの様に過ごしているかを医師や看護師は見ていますので、どの様な事を意識的にもしくは無意識に行っているかを
知る事が出来ます。
入院中の医師や看護師との対人関係や他の入院患者との対人関係についても見る事が出来る為、患者が隠していた実態を掴み、治療に反映させる事が出来ます。
通院治療では嘘で誤魔化していた問題行動も明確に医師や看護師が把握出来る為、どの様な行動が問題であり、本来はどの様に行動するべきかを患者に指導する事が可能になります。患者の情報はカウンセラーにも伝わる為、適切で効果的なカウンセリングを実施する事が出来ます。
以上の様に、患者の生活をチェックして、すぐに治療に取り入れる事が出来る為、入院治療は自己愛性人格障害を治す為に効果的であると言えます。
精神科等での入院には抵抗がある人が多いと思いますが、早期に治したいと思っている場合は入院治療をお勧めします。
入院中は管理された生活を送る事になる為、非常に窮屈に感じる事が多く、忍耐力が必要になりますが、もし精神的に追い詰められてもすぐ
に対応してくれる医師や看護師が居る為、乗り越える事が出来ると思います。
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