自己愛性人格障害の治療:カウンセリング
自己愛性人格障害の治療は、主にカウンセリングを行う事によって症状の改善を目指します。どの様な方法で行うか紹介します。
カウンセリングによる治療
自己愛性人格障害等の人格障害の場合、カウンセラーは幼少期の頃の事を聞きだします。すると幼少期に親によって虐待を受けていたり、逆に親が過保護すぎていたりする場合があります。
生きていく為に親の言う事を聞かなければならないという状態で、何か行動(癇癪を起こしたり大暴れしたり等)を起こすと、周囲の大人が気を使ってくれるようになったり、何かを与えてくれるようになったりします。
それを覚え、何度も繰り返す事によって自分を有利な方向に働かせる様になってしまうと、やがて人格障害を抱える様になってしまいます。患者の性格や人格と言った個人の属性だけの問題で人格障害になる訳ではないので、幼少期の状況と言うのは治療に欠かせない情報です。
その為、カウンセリングでは生い立ちから現在までの対人関係をカウンセラーと一緒に患者が見直す方法を取ります。それによってありのままの自分と向き合うように促します。
自己愛性人格障害の患者はありのままの自分と向き合う事が難しいですので、長期間のカウンセリングが必要となる可能性が高いですが、根気強くカウンセリングを続ける必要があります。
ありのままの自分と向き合い、自分が抱いている「理想の自分」のイメージのランクを下げ、ランクを下げた「理想の自分」に近づく為
に何か行動をさせるように促すという方法もあります。
他の病気を併発している場合
もし、人格障害を抱えているうちに、うつ病や不眠症等の症状を併発してしまった場合は、カウンセリングと一緒に病院側から症状に合わせた薬を処方されます。
また、人格障害による問題行動を抑える事を優先的にするか、併発している症状を先に抑えるかは病院の医師またはカウンセラー、または患者の状態によって異なります。もし抱えている症状の内、一番辛いと思える症状があれば、医師に伝えてその症状を改善する事を優先してもらう事も可能です。
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