自己愛性人格障害の恋愛依存
自己愛性人格障害の人の恋愛面での行動として考えられる事は、男女で多少違いがあります。恋愛依存は男女共に見られますが、少し違う面があります。
自己愛性人格障害の恋愛依存:彼女が自己愛性人格障害の場合
女性が自己愛性人格障害の場合、「彼には自分が必要だ」と思い込み、必死にアプローチをしてきます。その結果付き合う事になると、その思いがより一層強くなり、「この人こそ自分が待っていた存在だ」と思い込み、彼氏という存在に依存をしてしまいます。「他人が自分を必要としてくれる事」を「自分は生きている価値がある人間だ」と認識するからです。
しかし彼氏に拒絶されて失恋をすれば、酷く落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったり、彼氏だった人を激しく恨むようになってしまいます。
自己愛性人格障害の恋愛依存:彼氏が自己愛性人格障害の場合
男性が自己愛性人格障害の場合、女性と同じく「彼女には自分が必要だ」と思い込み、必死にアプローチをしてきます。その結果付き合う事になると、DV(ドメスティックバイオレンス)を行ってしまう事やアルコール中毒、薬物依存等になってしまう場合があります。それは本当の自分の精神面に彼女が触れないようにする為に行っている事です。それを「回避依存」と言います。
自己愛性人格障害の男性は「自分は素晴らしい人間」だと思い込んでいる為、彼女を自分の支配下に置きます。その時に「回避依存」の症状が出て、自分の本質に触れて欲しくない為にDV等を行います。
そこで我慢が出来ずに縁を切ってしまう女性も居ますが、DVの被害にあっても自分へ「愛している」と言われると離れることが出来ない恋愛依存タイプの女性も居る為、その様な女性と恋愛関係に陥ると、お互いに違った形で依存しあう(共依存)状態となります。
自分を追いかけて欲しいという欲求を満たす為に、わざと彼女に連絡をしないようにし、彼女の方は離れたくないが為に何度も連絡をして追いかけます。彼女に追いかけてもらう為に急に冷たい態度を取る事もあります。そうすれば彼女は自分を見てもらおうと必死にどんな事でもしてしまいます。
自分は束縛されたくない為に、彼女が束縛をする様な態度を取ればDV等を行いますが、自分が支配できる彼女を常に側に置いておきたい為に、まるで人が変わったように「本当に愛している」と急に優しい言葉をかけます。そこで縁を切る事が出来ない女性は、男性側が飽きるまで同じ様な状態が続いていきます。
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