自己愛性人格障害の姉
むむ、30歳、女、主婦
姉が軽度の自己愛性人格障害と診断されました。昔から何となく高圧的なタイプで、良く言えば高飛車キャラとして家族内では笑っていたのですが、高校生ぐらいになるとそれが顕著にあらわれてきました。
とにかく何でもかんでも自分中心なのです。周りのことを全く考えられず、しかも悪びれたり反省する素振りがないので、普通に見たら「思いやりの無い偉そうな女の子」でしかありません。
うちの父親も母親もどちらかと言えばおっとりした優しいタイプ。自分も偉そうにするどころか、怒ることもほとんどない穏やかな性格なので、姉については誰に似たのかと親戚一同首をかしげるほどでした。
姉は、自分以外の人間が自分よりも劣っている、と思い込んだ発言が端々にみられ、根拠も無く自分なら何でもできると信じている節があります。例えばテレビで東大生が出ていると、自分も東大合格ぐらいできる、と本気で言ったりします。また、自分の意見が通らなかったり、自分の考えが認められなかった際に、手がつけられないほど機嫌を損ね、意地でも自分に従わせようとします。
これはまずい、と家族がはっきりと姉の障害について意識したのは、高校の担任から連絡があった時です。
思えば、あれだけ高慢で自己中心的な姉がクラスでうまくやっていけるはずがありません。けれど心のどこかで、荒れているのは家庭だけ、外ではうまくやっているのだろうと両親も思い込みたかったのかもしれません。
詳細は聞けませんでしたが、姉が学園祭の準備の際、クラスメイトとひどく揉めたらしいのです。ただの喧嘩で担任から連絡があるとは考えにくいので、相当冷酷非道な発言や態度をしてしまったか、或いは手が出たのかもしれません。この時、初めて親はまずインターネットで見付けた自己愛性人格障害という障害を意識しました。
その後まさかと思いつつ、姉を病院に連れていったところこのように診断されたのでした。自分たち家族としては、産まれた時からこの姉と暮らしてきたので、姉の異常性についてもそういう性格、で済ませてしまい、ほとんど渋々彼女に従い、時には適当にスルーしながら応対していました。
しかし第三者から彼女を見ると、やはり普通ではなく厄介かつ対処に困る存在なのです。姉は高校卒業後、診察を受けながら東大ではない大学へ通い、就職しました。気の毒なことに職場でもやはり周囲とうまくやることが難しく、発言や態度ですぐにクビになるということを繰り返しながら、現在の会社に落ち着いているようです。この精神障害はやはり第三者は指摘しづらいです。家族からのアドバイスやフォローが本人にとって必要だと思います。
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