自己愛性人格障害と境界性人格障害
境界性人格障害の特徴
境界性人格障害についてですが、人は成長過程の中で「個性」というものを身に着けていきがら、成長をしていきます。その成長過程の中で、一部分が偏った状態になり社会生活を送るうえで自分を苦しめてしまう人や、他人を苦しめてしまうという人がいます。
精神医学の分野ではこのような人たちを「パーソナリティ・ディスオーダー」と呼んでいます。
その中でも気分の波が激しく、感情が極めて不安定で良い・悪いといった両極端に判定をしたり、強いイライラ感が抑えられなくなったりする人は「境界性人格障害」に分類されます。
境界性の由来としては「神経症」と「統合失調症」という2つの心の病気の境界にある症状を示しています。統合失調症の症状である「現実が冷静に認識できない」という症状、「強いイライラ感」というのは神経症的な症状にあり若い女性に多いと言われています。
自己愛性人格障害と境界性人格障害の共通点について
自己愛性人格障害と境界性人格障害は似た点が多く、明確には区別できないという事が多くあります。
境界性人格障害は自己中心的で、対人関係の問題から情緒不安定を招く点など、自己愛性人格障害者と多く共通する点はあります。しかし、似ている点があるとはいっても違いがあります。
自己愛性人格障害者固有の特徴としては、「自分が特別な人間であると思い込む事」「医大で他者へ共感性に乏しいという事」「人からは好かれず孤立している事」「挫折に傷つきやすい」が挙げられます。
逆に境界性人格障害の固有の症状としては「引き離される事、失う事に激しく反応する。」「他者に対して依存的でまとわりつく。」「人を操作しようとして周囲を巻き込む。」「見捨てられたと感じる事に弱い。」といった点です。
しかし、一人の人が両方の特徴を併せ持つ場合もありますので、診断は難しくなります。
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