自己愛性人格障害と潔癖症
自己愛性人格障害には、さまざまな特徴・症状があります。人により、性質はそれぞれですが、潔癖性であるという方も多いようです。
潔癖性が、一種の完璧主義であることを考えると、納得できるのではないでしょうか。
ここでは、自己愛性人格障害と潔癖性についてご説明していきます。
潔癖性とは
潔癖性とは、綺麗好き・清潔好きだというだけではなく、いくら掃除をしても、綺麗になったような気がしなかったり、何度も手を洗ったりするような症状のことを言います。
どれだけやっても、綺麗になった気がしないので、常に掃除をしたり何かを洗ったりしているでしょう。
汚れていることに恐怖心を感じる、綺麗で清潔でないといけないというような強迫観念があるような病的なほどの綺麗好きの状態を潔癖性といいます。
自己愛性人格障害と潔癖性
自己愛性人格障害は、自分は完璧ではならないと考えています。そこに、部屋が綺麗で整理整頓されており、自分の体も清潔なものであるという要素も絡んでくる場合、自己愛性人格障害の方は潔癖性になりやすいでしょう。
自己愛性人格障害の方が潔癖性だと厄介なのは、それを周囲にも求めることです。一般的な感覚だと掃除が行き届いているような時でも、あれこれとダメだしをしてくるでしょう。
人に触られることも嫌います。折角洗った手や服に、汚れがついてしまうからです。家族に対してだと、触られるとキレたりするほどの潔癖性もいます。
自己愛性人格障害の潔癖性は、人格障害の方が改善していけば、自然と普通の「きれい好きな人」レベルになっていく可能性があります。そのため、自己愛性人格障害の治療を進めることが、病的な潔癖性の改善にも必要不可欠です。
潔癖性は悪くはないことだと思うかもしれませんが、病的なまでの症状であれば、いつも落ち着いて暮らせないため、改善が必要です。
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