自己愛性人格障害とパニック障害
自己愛性人格障害の人はパニック障害を併発する可能性があります。
自己愛性人格障害の人がパニック障害を併発した場合
パニック障害とは、突然起こる激しい動悸や発汗、息苦しさといった体の異常(パニック発作)と「このままでは死んでしまう」という不安感に襲われる精神疾患です。「また同じ事が起こるのでは」と予期不安を抱く事も特徴です。
自己愛性人格障害の人は自分の事は優れた人間だと思い込んでいますが、同時に他人が自分をどの様に見ているかを気にする為、過剰に思い詰めるとパニック障害を併発してしまう可能性があります。それだけ周囲の人から嫌われる事は避けたいと考えています。
周囲からの自分に対する視線について思い詰める事によって突然、理想の自分像が崩れ去るという強烈な不安を感じ、誇大妄想で縛り付けていた負の感情が溢れ出してパニック発作を起こしてしまう場合があります。
また、アイドル等の熱狂的なファン(素晴らしい人を崇拝している自分も素晴らしいと思い込んでいるタイプ)の場合、アイドル等がスキャンダラスな事件を起こしたり、結婚する事によって精神的に激しいショックを覚え、パニック発作を起こしてしまう可能性もあります。
もしパニック発作が予期しない状況で1ヶ月以上継続して起こる場合や、パニック発作を起こす事について1ヶ月以上不安を感じている状態であれば、パニック障害を併発している可能性が高い為、精神科等で診察を受ける必要があります。パニック障害は適切な投薬治療を受けていれば完治する病気です。
気を付けなければいけない事は、自己愛性人格障害の人の場合、嫌がらせのターゲットにした人に対して「お前のせいでパニック障害になった」と怒り出し、訴えると言い始めたり、周囲の人に「あの人のせいでパニック障害になってしまった」という悪口を吹聴する可能性がある事です。
その場合周囲の人間は、とにかく話を聞き流すか、無関心であるという態度を取る必要があります。
パニック障害が完治すれば、今まで通りの「自己愛性人格障害の人」に戻ります。
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