自己愛性人格障害と回避性人格障害の違い
自己愛性人格障害は、人格障害の1つです。人格障害は、お互いに似通った特徴があり、どの人格障害なのかを見分けるのが難しい場合もあります。
そんな人格障害の中に「回避性人格障害」というものがありますが、これは自己愛性人格障害とはどういった違いがあるのでしょうか。
回避性人格障害とは
まず、回避性人格障害がどういったものなのかをご説明します。回避性人格障害とは、傷つくこと、失敗、挫折などを恐れて、そういった状況になりそうなものを避けるような行動をとる人格障害です。
普通の人でも、そういったことはあるかもしれませんが、回避性人格障害の人は、とにかく様々なものを避けるため、自分から好機を逃しがちです。
また、人間関係で言えば、話して無視されたらどうしよう、嫌われたらどうしよう、といつも不安に思っているため、なかなか人と深い仲にはなりにくいのです。
自己愛性人格障害と回避性人格障害
自己愛性人格障害と、回避性人格障害は、人間関係をうまく構築できないという点では共通していますが、回避性人格障害の人は、どちらかというと、自分のことを過小評価しがちで、自分なんかどうせ・・・というような思考パターンであるのに比べ、自己愛性人格障害の人というのは、自分に対する誇大妄想の中に生きています。この点が、この2つの人格障害の大きな違いでしょう。
しかし、自己愛性人格障害の人でも、回避性人格障害のような特徴を見せることがあります。それは、嫌なことを避けるというような、回避行動です。
ただし、自己愛性人格障害の人は、失敗を恐れて回避行動をするというよりは、単にその行動が自分に似つかわしくないから、好ましくないから回避行動に出るというパターンが多いでしょう。
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