自己愛性人格障害と適応障害
自己愛性人格障害の人が併発しやすい病気の中に適応障害があります。
適応障害とは
適応障害とはストレスによって引き起こされる精神疾患で、うつ病の前段階である可能性があります。
抑うつ気分になったり、不安、怒り、焦りや緊張といった情緒面での不安定が主な症状です。
また暴飲暴食をしたり、喧嘩をしたりといった攻撃的な行動を起こし易くなります。
適応障害はストレスの原因から離れると症状が軽くなる為、仕事上のストレスが原因であれば通勤日は体調が悪くなりますが、休日には症状が治まり、趣味を楽しむ事が出来る様になります。
自己愛性人格障害と適応障害の治療法
適応障害も自己愛性人格障害と同じ様にカウンセリングによって治療をする事が出来ます。
また、適応障害の情緒面の不安定さや攻撃的な行動を抑える為に薬物療法も使われます。
まずは病院の精神科(またはクリニックの心療内科)で医師に現在抱えている症状を話し、必要であれば抗うつ薬や睡眠導入剤を処方して貰い、カウンセリングを受ける必要があります。
適応障害の治療を受ける為に精神科を受診して自己愛性人格障害を併発している事が分かったという事は珍しくはありません。
適応障害は自己愛性人格障害以外にも境界性人格障害や統合失調症、反社会性人格障害を併発しやすい病気です。
どの病気もカウンセリングで治療する事が出来る為、治療期間は長期になる可能性はありますが、根気強くカウンセリングを受け続けていれば改善する事が出来ます。
適応障害の治療はカウンセリングと薬物治療で行いますが、同時にストレスの原因を取り除く必要があります。
もし仕事が原因であれば転職する、恋人との関係に問題があれば関係を解消する、家庭内の問題がストレスの原因であれば話し合いをして解決するといった環境の見直しが必要となります。
スポンサーリンク