自己愛性人格障害とネグレクトによる影響
自己愛性人格障害の原因となっている家庭環境の1つに、ネグレクトという状態があります。
過保護も自己愛性人格障害の原因となりますが、その逆のネグレクトもその原因となるというのは、興味深いですよね。
ここでは、ネグレクトと自己愛性人格障害の関係について掘り下げていきましょう。
ネグレクトとは
ネグレクトとは、無視をしたり、ないがしろにしたりすることを指しますが、ネグレクトを育児について語るときには、育児放棄のことになります。
食事や身の回りの世話などをしなかったり、普段から放置しているような状況を指しますが、それにも関わらず、強くしかるということはあることが多いでしょう。
そのため、子供の情緒は不安定になり、精神的な面でさまざまな弊害が発生します。その中の1つが自己愛性人格障害ということになります。
最近では、ネグレクトは、立派な虐待の1つだと広く知られています。
ネグレクトが自己愛性人格障害にどう影響するか
ネグレクトが原因で自己愛性人格障害になってしまったという方は、愛情不足の状態です。
親に自分を認められる、構ってもらえるという経験をしていませんから、そういったものを欲しがります。また、自分は特別な存在であると信じ込むことで、精神の崩壊を防いでいるとも考えられます。
ネグレクトをされていた幼少期に、ちょっとでも失敗をしたり、親の気に入らないことをすると、きつくしかられていたという過去があるため、失敗することを恐れています。いつも親が気に入るような自分でなければ、見捨てられてしまうというような恐怖を抱いているのです。
その裏返しで、人に対して偉そうな態度を取ったり、自信満々な態度でいたりするのです。
自己愛性人格障害にもさまざまなタイプがあるのは、こういった家庭環境の差が原因となっているのだと考えられます。
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