自己愛性人格障害と過保護による影響
自己愛性人格障害が起こる原因は、子供の頃の家庭環境だとされています。
原因となり得る家庭環境にはいくつかバリュエーションがありますが、その中に親の過保護というものがあります。
ここでは、過保護がどのように自己愛性人格障害に影響するのかをご説明していきます。
過保護とは
過保護とは、子供を育てる上で、必要以上に世話を焼きすぎたり、甘やかしたりする行為のことです。時々そういう日もあるということではなく、常にそういう状態にあると、過保護ということになります。
親が子供を過保護に育ててしまうと、子供は自分を特別な存在だと思い込んでしまったり、自分では何もできないような大人になってしまいます。
過保護になるのは母親が多いのですが、この時に、しっかりと母親を止める事ができる父親がいれば、大きな問題にはなりません。ですが、そういった父親がいなければ、子供は完全に過保護の状態で育つことになってしまいます。
過保護とは一見、子供のことを愛しているように見えるかもしれませんが、精神的虐待の1つとも言えます。
過保護が自己愛性人格障害を生みだす
親が過保護だと、子供は自立ができません。何もできないのにも関わらず、親から可愛いがられているため、自分が特別だと思ってしまいます。そして、親から何でも許されているため、自分の思い通りにならないことはない・・・といった考えになりがちなのです。
これらは、自己愛性人格障害の特徴でもありますね。
親が子供のわがまま全てを許してしまうと、子供は親だけではなく周囲もそうであって当然だと考えるようになります。
このことを考えると、親が過保護で、他にそれを諌めるような家族がいないと、自己愛性人格障害になってしまいやすいというのは、想像しやすいのではないでしょうか。
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