自己愛性人格障害と双極性障害
自己愛性人格障害だと思って医師の診察を受けたら、実は双極性障害だったという事が分かる場合があります。自己愛性人格障害と双極性障害の違いは何でしょうか。
双極性障害とは
双極性障害とは躁うつ病とも呼ばれる精神疾患です。
躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患で、躁状態の時は気分が高揚し、普段よりも体の調子が良く、興奮する事もありますが、うつ状態になると気分が落ち込み、憂うつな状態になります。
双極性障害は薬物治療を受ければ問題無い生活を送る事が出来ます。
自己愛性人格障害と双極性障害の違い
双極性障害の人が躁状態の時、自己愛性人格障害の人の様に自分に誇大妄想を抱き、自信に満ち溢れた態度を取る場合があります。
行動も精力的になり、自分は特別な能力を持っているとアピールし、仕事で成果を上げる事が出来ます。
その為、躁状態が顕著である場合、自己愛性人格障害と思われてしまう場合があります。
しかし、双極性障害の場合、躁状態がしばらく続くとうつ状態になります。
うつ状態になると自分に自信が無くなり、落ち込んでしまい、何もやる気が起きなくなってしまいます。
ここが自己愛性人格障害との大きな違いです。
自己愛性人格障害の場合はうつ状態になる事は無く、常に誇大妄想を抱き、自信に満ち溢れています。
もし自己愛性人格障害の人が人生で挫折を経験した場合は妄想性障害になってしまう可能性があります。
妄想性障害は自分の失敗は他の人が邪魔をしたからだという被害妄想に囚われる障害です。
被害妄想を抱く事によって自尊心を守ろうとします。
自己愛性人格障害の場合、双極性障害の様にうつ状態にはならない為、躁状態の時の行動のみを見て自己愛性人格障害だと思い込み、精神科で診察を受けてみると、実際は双極性障害だったという事があります。
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